以前、極上の醤油をいつもの豆腐にかけて出した時、連れ合いが「これ、どこの豆腐⁉︎」と驚きの声を上げた時のことは忘れられません。調味料ひとつで、いつもの料理の味がまるで変わります。極上の肉、極上の魚…食材を贅沢にするに越したことはありませんが、食材はいつものままでも、調味料を一級のものにしただけで、わずか数円から数十円の投資で、驚くほど、食卓を豊かにできます。
美味しい醤油、我が家好みの醤油を求めて、いろいろ試してきました。日本全国の醤油をお試しサイズで楽しめる「職人醤油」は以前10本セットを買ったこともあります。
■タイプの異なる5本同時に味わい比べ
今回は入門編(5本セット)をモニターさせていただく機会があり、久しぶりの「職人醤油」です。
今回の入門編の5本セットはタイプが異なる5種類の醤油。
奈良県「片上醤油」の薄口醤油「淡色天然醸造」。
三重県「福岡醤油店」の甘口醤油「はさめず」。
秋田県「石孫本店」の濃口しょうゆ「百寿」。
長野「大久保醸造店」の再仕込醤油「甘露醤油」。
愛知「丸又商店」の溜り醤油「尾張のたまり」。
わたしの好みは金沢の大野という産地の甘めの、でも九州のようにこってりとした甘さではない、さっぱりした甘さの醤油。
ということを踏まえて、一番好きなのは香りよく、さわやかな甘口醤油「はさめず。次いでうまみの強い「甘露醤油」でした。
後は料理で使い分けという感じです。
届いた最初は「甘露醤油」1本だけ開けて使い始めたのですが…なにせ、届く前からすでにふだん使っている醤油が薄口醤油、濃口醤油、出汁醤油3本も開いていたので…やはり、1本100mmの小さな瓶で、昔ながらの手法で造られた天然醸造醤油を楽しめる「職人醤油」なんだから、これは1度に開けて、全部を一度に味わい比べなければもったいない!
というわけで、刺身と豆腐で5本の醤油を味わい比べてみました。
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■【職人醤油】入門セット(5本)
■刺身で味わい分け
この日の刺身は赤身マグロに、脂ののったサーモン、そしてはまち。
赤身マグロは甘露醤油と「尾張のたまり」がぴったり。
脂ののったサーモンには塩分強めの「百寿」。
はまちには、いつもブリに甘い大野醤油を合わせる我が家としては、甘口のはさめず。
今日は鯛やヒラメなどのいわゆる白身魚がありませんでしたが、そればあれば「淡色天然醸造」も活躍で来たでしょう。
■豆腐で味わい分け
お刺身のお醤油は5つの皿に5種類の醤油。
「きき醤油の会」に行ったとき、「職人醤油」の高橋万太郎さんが言われていたのは、濃厚な豆腐ならあっさり薄口醤油、安いスーパーの豆腐なら溜り醤油など濃厚な醤油だそうです。
この日はスーパーの安い豆腐で、好みとしては甘露醤油が一番「この豆腐おいしい!」と感じさせてくれました。
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■【職人醤油】入門セット(5本)
醤油を5本味わい比べの贅沢で詳しく読む
2015/08/23 23:26:12